和竿を手にし始めて黒鯛を掛けて感じた事は…。
いつもと違う集中モード
和竿を握りしめ始めての釣行は勿論、通い慣れた大阪北港。
いつもなら近藤氏と一緒ですがこの日に限って1人での釣行です。いつものようにポイント着いて用意もせずマッタリ喋ってゆっくりする…。という事が出来ないので船降りるなり直ぐに準備。この時点でいつもとは全く違い完全に集中モード。
当日の餌はフジツボとカニを準備してきました。海面を見るとチヌが浮いているのを確認できましたので日の出タイムは先ずフジツボで様子を見ようかなと思案しながら準備を進めて行きます。
フジツボ小粒の全集中
小粒のフジツボを針にセットしガン玉はBにしました1投目…。
この瞬間いつも緊張感が走ります。フジツボは着水ヒットもあるのでホンマに楽しい餌で今シーズンは良く使用してます。
朝の時間はタナを絞って1ヒロ落とします。先ずは無反応…。2投目、3投目…無反応。
そのまま繰り返し落として行きますが、なかなかの無反応具合。
そこでガン玉を外し小粒フジツボでノーシンカーに切り替え落として行きます。これで反応してくるやろ。
小粒のフジツボなので、かなりフワフワと落ちて行きます。
チヌのアタリも様々でガツンと大きく出る時もあればラインに僅かに出るだけの時もあります。このフワフワでラインに僅かに出るアタリを取りにいく時が私は一番神経を研ぎ澄ませて集中全開で落とすときは完全に息を殺してます。
フジツボのコロコロ作戦
どうなっとるんや…。
これはなかなか手こずりそうな日やな…と思い折り返し地点。この日降りたポイントは『中の灯台』ここの波止は低い方と高い方があります。往路は低い方を落としてきたので復路は高い方。高い方は逆ハングになっており外に向かっての傾斜がついてます。
ここでフジツボを大きめに変更して傾斜をコロコロと落としていく作戦に。前半は無反応が続き半分を越えた辺りで『コッ!』僅かに感じ回収するもフジツボは無傷…。そのままアタリ無くベースに。

和竿の曲がりを噛み締める
今日は和竿の入魂に来てるので確実に結果を出したい思いも強く、しかも一人釣行なのでマッタリ喋って過ごす事もできず…。一息入れながらリセットし作戦変更。
カニで底狙いで行こうと決め数投目…。底に着底し直ぐに『ガツッ!』鋭くアワセを入れて乗りました!
和竿が一気に曲がると同時に魚の動きが手に取るようにわかります。『なんや!この感覚』小刻みな動きに対しても全て反応し吸収してるのが分かり手を伸ばしタメていると自然と浮いてきます。
上がってきたのは小さいキビレです。
小さいとは言え、なんとも言えない和竿独特の手応えに興奮し直ぐに落とします。程なくして押さえ込みのアタリ!食い込みを待ち『ドンッ!』シッカリ合わして和竿の曲がり動きを確認しやり取り…。手に伝わってくる感覚が気持ち良すぎる!
そして上がってきたのはキビレ。個人的にキビレも嫌いでは無いんですが、やはり和竿の入魂日は黒鯛を釣りたいと言う思いもありそのまま続けます。

黒鯛と和竿
今はカニパターンと確信し針にカニを付け落とし底付近から集中…。すると『グイッ!』と引っ張ってきましたので合わせ入れ!次は和竿を堪能するため殆ど動かずタメるだけで極力、和竿の反発で浮かせる事にしました。(途中、合わせた時の食い込みが浅く感じたので”感覚ですが…”追い合わせしました)
改めて和竿の凄さを感じ上がってきたのは小型ながらも黒鯛!【和竿と黒鯛】なんて映えるんやと思い一人で感動しました。
そしてもう一枚追加し午前中は終了です。

振り返り感じた事
和竿を使い初日の午前中に感じた事(あくまでこの時点の私感です)
- メリット
-
・黒鯛の動きが手に取るようにわかる
・黒鯛の突っ込みの吸収力が凄い
・黒鯛が竹の反発力だけで浮いてくる
・竹のリニアな動きが見ていて気持ち良い
・和竿で釣ると言うこと自体に魅力がある他にも多数感じた事ありますが省略
- デメリット
-
・特になし…。
強いて言うのであれば、グラスやチタン穂先に比べ穂先に出るようなアタリは取りにくい。この辺りの話は私の個人的な対策も含め書いていると長くなりそうなので別記事にしたいと思います。
魅力の塊
和竿の魅力は始めの一枚で感じる事が出来ます。枚数を重ねる毎にどんどん湧き出てきます。自然の竹で釣り上げる魚は格別で、その感動を言葉で伝える事はとても難しく思います。ですからこれからも魅力を伝え多くの方に和竿を使って頂きこの感動を共有したいと思います。