威風堂々という言葉が似合うとはこの事
一閃ヘチ竿
この一閃竿は竿師さんがオリジナルで製作していたのですが現在(2022年)では新しく製作し入手することが出来なくなっています。
【一閃】という言葉の意味にはピカッと光ること、ひらめき、極めて動きの素早い様とあります。
外観
先ずこの竿は4本継ぎになっていまして寸法は9尺ないぐらいの2650mmほどになっています。そして先ず目を引きますのが大型の肘当てになってまして上側には貝が入り研ぎ出されていますのでかなり綺麗な色が出てます。
裏側には貝は入らず黒、金、朱の色が研ぎ出されています。
グリップ部分はベースの竹が、らっきょ竹になっていまして握りの箇所には凸凹の滑り止め加工がされていましてシッカリとグリップして馴染みも最高に良いです。
リールシートはfujiの物が使用されています。グリップ上部は肘当てと同じような研ぎ出しの加工がされています。
グリップとブランクとの境は肘当て同様の朱がアクセントの飾り塗りが目を引きます。
ブランクの部分は全て研ぎ出しされ色の出方も素晴らしい仕上がりになります。
穂先の部分は2本用意されていまして細身のタイプと太身のタイプがありますので、釣り場に応じて使い分けができるかなと思います。例えば大阪北港の夢洲で言いますとスリットなど足場の高い所では太身の穂先の方が安心感があるかなと…そして足場が低い所や垂直堤防では細身の穂先で行けるかなと思います。
手にした印象
実釣ではまだ使用していないので釣った感覚はわかりませんが初めて手にした時の印象は日本刀の様なオーラのある竿だと感じました。雰囲気が凄く重厚感があり荒々しいですがその中にはキリッとした繊細さも感じ実際に黒鯛を掛けた感覚はどのような感じなのか凄く楽しみです。
現在使用してます全竹和竿の見た目は飾り塗りなどもせず竹本来の素材を活かした作りになっていますので凄く柔らかい雰囲気を持っているので一閃竿とは正反対の見た目となっています。
ですので2本の竿の性格の違いなんかも実際に黒鯛をかけることで感じれると思います。
気炎万丈
実釣前の全体的な印象は気炎万丈な竿といった感覚です。今後、一閃竿を使い込んでいき竿の性格も把握していくことで最高の相棒となる事でしょう。その為には様々な環境や条件で黒鯛とやりとりし一閃竿と心を一つにし研ぎ澄ませていきたいと思います。